建設補助金AI

技能実習に使える助成金、うちの会社はちゃんと申請できている?

2026/4/29

この記事の監修

LEE社会保険労務士事務所

厚生労働省管轄の助成金・補助金について専門家が内容を確認しています。

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結論から言うと、建設会社が自社の職人に技能実習を受けさせた場合、その経費と賃金の両方に助成が出る制度があります。
人材開発支援助成金の「建設労働者技能実習コース」がそれです。
全国の建設事業主が対象で、申請窓口は各都道府県の労働局になります。
金額や期限は毎年度の公募要領で変わるため、厚生労働省の公式ページ(建設事業主等に対する助成金)で最新版を必ず確認してほしいのですが、制度の仕組みと使い方をまずここで整理しておきましょう。

「経費助成」と「賃金助成」、2つセットで取れる

この助成金の特徴は、訓練にかかったコストを2方向からカバーしてくれる点にあります。
経費助成は、技能実習にかかった受講料や教材費などへの補助。
賃金助成は、訓練中に従業員を現場から外している間の賃金相当分への補助です。
現場を止めて人を訓練に出すのはコストがかかる、という建設業の現実をちゃんと踏まえた設計になっています。

正直、賃金助成まで出るのを知らずに経費分だけ申請している会社は多いです。
顧問の先生に任せていても、建設業特有のこの制度を把握していないケースがあって、現場でもよく確認をすすめます。
経理担当の方は特に、申請書類を確認するときに両方の助成が漏れなく入っているかチェックしてください。

対象になる訓練の範囲

この助成金で言う「技能実習」とは、建設労働者が技能の向上を目的として受ける訓練のことで、社内で勝手に組んだOJTとは違います。
対象になるのは、建設業労働災害防止協会などが実施する認定を受けた訓練や、各種技能講習、安全衛生に関する教育訓練などが代表的なところです。

たとえば従業員15人の内装工事会社で、クロス張りの職人3人を技能向上のための講習に送り出した場合、その受講費と訓練期間中の賃金の一部が対象になりえます。
ただし、どの訓練が対象かは細かく要件が決まっているので、受けさせようとしている訓練が対象かどうかを事前に確認するのが鉄則です。
事後に「実は対象外でした」となるのが一番もったいない。

ちなみに、似た名前の制度に「建設労働者認定訓練コース」もあります。
こちらは職業能力開発促進法に基づく認定訓練が対象で、技能実習コースとは別物です。
混同しやすいので注意してください。

申請の流れ、ざっくり言うと

まず訓練を実施する前に、計画届を管轄の労働局に提出するところから始まります。
「先に訓練を受けさせてから申請しよう」という流れだと受け付けてもらえないので、この順番だけは絶対に守ってください。
次に訓練を実際に実施し、その後に支給申請書と必要書類を提出する流れになります。

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申請に必要な書類は、訓練の実施記録、出勤簿や賃金台帳、受講費の領収書などが中心です。
書類の種類は決して少なくないので、訓練の段階から記録をきちんと保管しておくことが後々の手間を減らします。
申請書類のチェックリストが厚生労働省のページからダウンロードできるので、担当者はこれを手元に置いておくといいでしょう。

支給申請の窓口は都道府県ごとに異なります。
一覧が公式ページにPDFで掲載されているので、まず自社の管轄窓口を確認してください。
電話で事前相談できる窓口がほとんどなので、書類を全部そろえる前に一度相談してみるのが現実的です。

こんな場合はどうなる?

Q. 一人親方に頼んでいる職人の訓練は対象になる?
対象になるのは自社で雇用している建設労働者です。
一人親方や外注業者の訓練費を負担した場合は対象外になります。
雇用関係があるかどうかが判断の基準になります。

Q. 年に何回でも申請できる?
複数回の訓練について申請すること自体は可能ですが、年間の上限額や対象となる訓練の日数に制限があります。
具体的な上限は年度ごとの支給要領に明記されているので、複数回申請を考えているなら要領を早めに読んでおくといいですよ。

Q. 申請は自社でできる?行政書士に頼むべき?
書類自体は自社でも作成できる内容です。
ただ、計画届の提出前に要件の確認ミスがあると申請そのものが無効になるリスクがあるので、初めて申請する場合は社労士や行政書士に確認してもらうのが安全だと思います。
顧問先生がいるなら、建設業の助成金に詳しいかどうかも一度確認しておく価値があります。

Q. 申請から支給まで、どのくらいかかる?
一般的に数ヶ月かかるケースが多いです。
資金繰りに組み込んでいる場合は、支給のタイミングを早めに見積もらないよう注意してください。

まとめ

建設労働者技能実習コースは、職人の育成コストに直接響く経費と賃金の両方に助成が出る実務的な制度です。
年商2億円規模の建設会社でも、訓練の頻度と人数によってはまとまった金額が返ってくることがあります。
使える制度を使わずに終わるのが一番もったいないので、今年度訓練の予定がある方は早めに窓口へ問い合わせてみることをおすすめします。

この記事は厚生労働省「建設事業主等に対する助成金」ページの公開情報(2025年7月時点)をもとに作成しています。
助成額・申請期限・対象要件は年度ごとに変更される場合があるため、申請前に必ず最新の公募要領および支給要領をご確認ください。

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