建設補助金レーダー

建設業の技能実習に使える助成金——人材開発支援助成金って何がもらえるの?

2026/4/13

この記事の監修

LEE社会保険労務士事務所

厚生労働省管轄の助成金・補助金について専門家が内容を確認しています。

LEE社会保険労務士事務所 公式サイト →

建設業で従業員の技能実習を受けさせたいけど、費用がネックになっていませんか?実は厚生労働省が建設事業主向けに、技能実習の費用を助成してくれる制度を用意しています。
それが「人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)」です。

この助成金、正直なところ「金額は要確認」「期限も要確認」という情報しか公式サイトには載っていないんですよね。
でも実際に現場で使っている建設会社は意外と多いんです。
ここでは、この助成金がどんな仕組みで、どういう会社が使えるのかを説明していきます。

そもそもこの助成金、何が対象なの?

人材開発支援助成金の建設労働者技能実習コースは、建設業で働く人の技能向上を目的とした実習に対して、費用の一部を国が助成してくれる制度です。
対象になるのは建設事業主、つまり建設業の許可を持っている会社ですね。

たとえば、とび・土工・コンクリート工事、鉄筋工事、内装工事など、建設業法で定められた29業種のどれかで許可を取っている会社なら基本的に申請できます。
ただし、雇用保険に加入していることが前提条件になるので、一人親方だけでやっている場合は対象外です。

気になるのは「技能実習って具体的に何?」という点ですよね。
これは建設業労働災害防止協会(建災防)が実施している技能講習や、職業能力開発促進法に基づく技能検定の受検準備講習などが該当します。
現場でよく聞くのは、玉掛け技能講習、足場の組立て等作業主任者技能講習、フォークリフト運転技能講習あたりでしょうか。

いくらもらえるのか——助成額の考え方

この助成金、公式サイトには「要確認」としか書いてないんですが、実は助成額は実習の種類や企業規模によって変わってきます。
基本的には、実習にかかった経費(受講料、教材費、旅費など)と、実習期間中の賃金の一部が助成対象になる仕組みです。

中小企業の場合、経費助成率が高めに設定されているケースが多いんですよ。
たとえば受講料の2分の1とか、3分の2とか。
大企業だと助成率は下がりますけどね。
ちなみに「中小企業」の定義は、資本金3億円以下または常時雇用する労働者が300人以下の建設業です。

賃金助成についても同様で、実習を受けている時間に対して1時間あたり一定額が支給されます。
金額は年度ごとに見直されるので、申請する時点での最新情報を確認するのが確実です。
詳しくは厚生労働省の公式ページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kensetsu-kouwan/kensetsu-kaizen.html)に問い合わせ先が載っているので、具体的な金額はそちらで聞いてみてください。

申請の流れ——どこに何を出せばいいの?

さて、実際に申請するとなると、どんな手順を踏むのか。
これ、意外と複雑なんですよね。

まず、実習を受けさせる前に「訓練実施計画」を作成して、管轄の労働局に提出する必要があります。
これを出さずに先に実習を受けてしまうと、後から申請しても対象外になってしまうので注意してください。
現場でよくあるミスがこれなんです。
「あとで申請すればいいや」と思って先に講習を受けさせてしまうパターン。

計画が認定されたら、実際に技能実習を実施します。
実習が終わったら、今度は「支給申請書」を提出する流れです。
このとき、受講料の領収書、出席簿、賃金台帳などの書類を添付しなければなりません。
書類の不備があると審査が長引くので、事前にチェックリストを作っておくと安心ですよ。

申請書の提出先は、会社の本社所在地を管轄する都道府県労働局です。
郵送でも受け付けてくれますが、初めての申請なら窓口に直接持っていって、その場で書類の確認をしてもらうのが一番確実でしょう。

見落としがちな条件

この助成金、対象になる実習と対象外の実習があるんです。
たとえば、社内で独自にやっている技能講習は基本的に対象外。
あくまで外部の認定された機関が実施する講習でないと助成金は出ません。

それから、雇用保険の被保険者であることも条件です。
つまり、週20時間以上働いている従業員じゃないと対象にならないんですよね。
パートやアルバイトで週に数日しか来ない人を実習に出しても、助成金は受けられないので気をつけてください。

もうひとつ、実習の期間にも制限があります。
あまりにも短い実習(数時間だけとか)は対象外になることが多いですし、逆に長すぎる実習も認められないケースがあります。
このあたりの具体的な基準は、申請前に労働局に確認しておくと安心です。

こんな場合はどうなる?

Q. 複数の従業員を同時に実習に出す場合、全員分申請できますか?
できます。
ただし、一人ひとりについて計画を立てて、それぞれの受講料や賃金を記録しておく必要があります。
まとめて申請することは可能ですが、書類は個別に用意しなければなりません。

Q. 実習が途中で中止になった場合はどうなりますか?
受講者の都合で途中で辞めてしまった場合、助成金は支給されないか、減額されることがあります。
会社都合ではなく本人の体調不良などやむを得ない理由なら、労働局に相談してみてください。
ケースバイケースで判断されます。

Q. 過去に受けた実習について、今から申請できますか?
残念ながらできません。
先ほども書いたとおり、実習の前に計画を提出しておく必要があるので、終わってしまった実習は対象外です。
次回の実習から計画的に申請してください。

Q. うちの会社、雇用保険に入ったばかりなんですが、すぐ申請できますか?
雇用保険に加入していればOKです。
加入したばかりでも問題ありません。
ただし、申請時点で保険料の滞納がないことが条件になります。

まとめ——まずは窓口に相談してみよう

人材開発支援助成金の建設労働者技能実習コースは、建設業の技能向上を支援するための制度です。
助成金額や申請期限は案件ごとに異なるため、具体的な金額を知りたい場合は、管轄の労働局に問い合わせてみるのが確実ですね。

ポイントをおさらいすると、実習の前に計画を提出すること、雇用保険に加入していること、外部の認定機関が実施する講習であることの3つが大事です。
書類の準備が面倒に感じるかもしれませんが、一度流れを覚えてしまえば次回以降はスムーズに進みますよ。

技能実習の予定があるなら、早めに労働局に相談してみてください。
窓口の担当者が丁寧に教えてくれるはずです。

関連記事: 人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)とは?建設会社が使える条件と申請方法を徹底解説

この記事は厚生労働省の公開情報(2025年1月時点)をもとに作成しています。
助成金の詳細や最新の申請要件については、必ず厚生労働省の公式サイトまたは管轄の都道府県労働局でご確認ください。

▼ 補助金・助成金の申請サポートをお探しなら
建設業に詳しい行政書士・社労士に相談することで、申請の手間を大幅に減らせます。
初回相談無料の事務所も多いので、まずは問い合わせてみるのがおすすめです。

関連記事

新着補助金をメールでお届け

最新の補助金・助成金情報を無料でお届けします。